以前の日記に記した、レマン湖の側にル・コルビュジェが建てた家に行ってきました。
スイスの南、ローザンヌ(Lausanne)から列車に乗ってヴェヴェイ(vevey)という駅で降りで、
徒歩15分ほど(バスも出ています)。
私が訪れた時にはすでに、二人ほど見学に来ていました。
ここは、月曜と水曜に夏のみ、公開しているそうです。
以下、入口のアナウンス。訪れる方、気をつけてくださいね。
行ったのに、開いてなかった・・・という人が結構いるそうです。
しかしながらこの二人、よくよく見ると、この家の図面をアウトプットした紙を広げ、まるで仕事の現調でもするかのように、
テキパキと寸法を測っているではありませんか・・・。
家のすみずみまで細かく測っては、図面に書き込むという作業を淡々と繰り返しており、
スケールすら持ってきていなかった私は、少々反省してしまいました。実際に測らなければ、設計者の意図は解らないのです。
多分、仕事の一環で模型を作るか、3Dを立ち上げるのでしょう。
現調するふたり
この家は、敷地が決まる前に設計は終了していました。
しかしながら、このレマン湖という場所が設計者の頭の片隅に、かけらもなかったとは考えられません。
横に長く広がる窓の比率と、その向こうに広がる湖とアルプスの景色とを、
同時に思い描いて計算したとしか思えないほどに、完璧に調和していたのです。