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再会。














昔、見たことのある風景。

あまりにも美しくて、泣きそうになったことを、よく憶えています。

スイスルガーノ湖。

少し前に、一緒に住んでいる牧師先生夫妻と、再び日帰りで行ってまいりました。



こちらはレマン湖の風景を記していますが、ルガーノ湖滞在でも同じ風景を見ていたのでした。

同じ場所で、同じ瞬間の風景に出会えることって、奇跡かもしれないわ・・・泣きたくなるほどに。














さてミラノ。

ダヴィンチ先生のお姿も、もう何度拝見したことかしら。必ず立ち止まって見上げております。

うふふ空を見上げる瞬間でもあるのです。


そして始まりました、ミラノサローネ。このために、ミラノ滞在を1ヶ月伸ばしたのですが、今回で見るのは3回目。

巨大な展示施設のフィエラ会場では、見るべきものを絞り込み中(まだ行っていません)。


初めて行ったときは(3年前)、日本人の出品ブースをおさえつつ、とにかく全体を見て回ろうという無謀な行動に出て、疲れ果ててしまったことを思い出します。

それはパリに滞在していたときのこと・・・

パリ→ミラノ間は、空路で1時間弱という、私の日本での実家(横浜の山のほう・・・)から、都内に行くのにかかる時間とそれほど変わらない・・・笑、というほどの身近な関係。

パリに住んでいた私は、これは行かないわけにはいかない!と数ヶ月も前からミラノ行きを計画していたのでした。

その旅はそのまま、とても大好きな建築家、小説家のゆかりの地であるスイスへ流れてゆくことは、本当に自然なことだったように思います。


旅には様々な形があると思います。

計画性のある旅、無いふわりと彷徨う旅etc・・・

スイスに関しては、きっちり計画して行ったのです。見たい建築・美術館が沢山あって、細かくスケジュールを組んでいました。

ところが、この年にアイスランドで巨大な噴火が起きて、飛行機が空から消えてしまい、列車も満席の大混乱が起きたのですね。

ミラノチェントラーレ駅でスイスのホテルに電話して、どうしたらホテルに辿りつけるのかを、慣れない外国での旅で必死に聞いておりました・・・笑。

券売機は突然多くの人が使用したせいか、故障したものばかりで、切符もまともに手に入らない状態でした。

チェントラーレでの思い出は、今でこそ沢山ありますが、この時ほど強烈なものは無いかもしれません・・・笑。

始まりから計画が狂ってしまったので、えいや!と成り行き任せの旅に変更したのでした。



予期せぬ事態・・・



毎日の何気ない生活が、長い長い旅の途中なら、いつでも予期せぬ事態に遭遇するでしょう。

物理的に起きることもそうだけれど、心の中に起きることもそう。

自分自身の在りようを、ある程度イメージして型を決めてしまっては、柔軟に対応できないわ。

個性やキャラクターは後からついてくるものだと思う。

明日にでも、ほんとう、泣きそうなほどの美しい風景、物語、心・・・と出会うかもしれません。



柔らかい心で、素直に涙を流すことは、すてきなことだと、思うのです。


















(今回のルガーノはモランディの展覧会を見に行くためでした)







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