今日のそら
Il cielo di oggi
早いもので、もう9月も後半、あっという間に夏が過ぎ去ろうとしています。
空はすっかり秋模様、木々も少しずつ、赤や黄色の葉をつけ始めています。
それでも今日の昼間は、夏の暑さがほんのすこうし残っていて、
数匹の蝉の声が響いていました。
にっぽんは本当に、四季の移ろいが、五感をとおして心へ、じんわりと染み込んでゆきますね。
元気なアブラゼミやクマゼミの蝉時雨の森が、いつの間にかツクツクボウシだけの森になっていたりして。
重なるように、秋の虫の声がやってくる・
自然の変化を感じる時は、ふと立ち止まるタイミング、と私は想っています。
些細で、大切なサインに気付くために、じっと耳を澄ませることと、似ていますね。
自分の立っている足元、与えられている場所を見つめる、という感覚。
固定概念やこれまでの経験の範囲内で見つめてしまいがち、なのです。
少し離れた異国では、時の流れの感覚さえも異なる、
想像することの出来ないほどに、価値観は豊かに柔軟に変えてゆけるもの。
こうであるべき、こうあってはいけない、という気持ちに気付いたら、
それ自体が、サインなのかしらん
解っていない、というところへ、ふんわり進んでゆけたら、
与えられていることへ、心の深いところから、感謝の気持ちが沸いてくるでしょう。 流れに寄り添うように。 カレンダーでは8から9、そして10と、数字は変化するけれど、 これからやってくる秋も、おんなじ旅の、つづきです。
Comments